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高齢者にADL評価を行うこと
高齢者の日常生活機能を見極めることは外来、入院、施設入所等において必須の評価法となっています。フレイル予防を課題としたこのサイトでも、フレイルによる生活機能への影響の程度を測定しスクリーニングを行うことができるため、その考え方を知っておく必要があります。高齢者総合機能評価(CGA)を行う場面では、基本チェックリストに加えていくつかのADL評価法が推奨されています。 <ADL評価がなぜ臨床で重要なのか> ・高齢者の生活の自立度を客観的に把握することができる ・経時的な変化を見ることで治療効果を客観的にみることができる ・多職種で連携するうえで共通資料となる ・介護負担の変化を見ることで必要となる支援が分かる ・転倒・入院・フレイルなどのリスク評価となる 高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024によれば重要性について、研究報告例がまだ少ないためエビデンスがあるとは言えないようですが、強く推奨されています。 <ADLに関するCGAツール> 1.基本的ADL(Basic Activity of Daily Living:BAD

康弘 若菜
11 分前読了時間: 2分


高齢者支援活動の秘訣:高齢者福祉活動に参加する利点と方法
高齢者の皆さまが安心して暮らせる社会をつくるためには、地域での支援活動が欠かせません。私自身も、高齢者福祉活動に参加することで、多くの学びと喜びを得ています。今回は、その利点と具体的な参加方法について、わかりやすくお伝えしたいと思います。 高齢者支援活動の秘訣とは? 高齢者支援活動は、単にお手伝いをするだけでなく、参加する人自身の心身の健康にも良い影響を与えます。活動を続ける秘訣は、無理なく楽しみながら続けることです。例えば、地域のサロンでの交流や、趣味を活かしたボランティアなど、自分に合った形で関わることが大切です。 無理をしない:体調や気分に合わせて参加頻度を調整しましょう。 仲間づくりを楽しむ:同じ目的を持つ仲間と出会うことで、活動がより充実します。 小さな成功体験を積む:簡単な役割から始めて、徐々に活動の幅を広げると良いでしょう。 このように、楽しみながら続けることが、長く支援活動に関わる秘訣です。 eye-level view of community center room with chairs arranged for group

康弘 若菜
5 日前読了時間: 5分


高齢者ケアの今後の展開ーCGA-5Ms
高齢者総合機能評価(CGA)は、多くは大学附属病院や大規模病院などの高度かつ専門的な医療機関で利用されてきました。しかしすべての医療機関でこれを日常臨床で利活用しうるには、未だ実用性が高いとは言い切れません。医療現場では必要性が高いと感じている世界標準の評価法であるにもかかわらず、国内で細部にまでその考え方が浸透しないのはなぜでしょうか? 今後の高齢者ケアに必要とされるCGAと5Msフレームワークの考え方を結合し、どうしたら社会実装できるか?さらにWHOが提唱したICOPEとCGA-5Msの関係性について、日本老年医学会は2025年にポジションステートメントとして提唱しています。 日本における高齢者ケアの進化: 高齢者診療の向上に向けたCGAと5Msフレームワークの統合 (日本老年医学会 CGA・5Ms検討ワーキンググループ) 目次 <5Msフレームワークとは> <CGA-5Ms:老年医学会の提案> <ICOPE(Integrated Care for People)とは> <ICOPEとCGA-5Msの関係> <ICOPE-誤嚥リスクの評価

康弘 若菜
8月14日読了時間: 6分


高齢者とはいくつから
高齢者という言葉をよく耳にしますが、実際に「高齢者」とは何歳からを指すのか、明確に理解している方は意外と少ないかもしれません。年齢の区切りは法律や社会制度、医療の現場などで異なり、時代とともに変化しています。この記事では、高齢者の定義やその背景、そして高齢者の生活を支えるためのサービスについても触れていきます。 高齢者の定義はいくつからか 日本では一般的に65歳以上を高齢者と呼ぶことが多いです。これは日本の法律や行政の多くの場面で65歳を区切りとしているためです。例えば、年金の受給開始年齢や介護保険の対象年齢も65歳からとなっています。 しかし、65歳以上といっても、実際の生活や健康状態は人それぞれです。70歳を過ぎても元気に働く方もいれば、60代後半で体調を崩す方もいます。高齢者の定義は単に年齢だけでなく、身体的・精神的な状態や社会的な役割も考慮されるべきでしょう。 法律や制度での高齢者の区分 65歳以上 多くの公的制度で高齢者の基準とされる。年金受給開始や介護保険の対象年齢。 75歳以上 「後期高齢者」と呼ばれ、医

康弘 若菜
8月11日読了時間: 3分


高齢者の生活機能を評価する
高齢者を対象とした医療あるいは施設等のケアを進めるにあたり、高齢者総合機能評価(comprehensive geriatric assesment:CGA)が必要とされます。医療介護の臨床現場においては生活機能の面からQOLを改善することを目的として、CGAを利用した総合的な評価が広く普及しています。 在宅医療の場においても、医療介護福祉関係の多職種連携を図る上で基本的なアセスメントツールとして利用されることが多いです。 目次 <どのような臨床現場で必要とされているのか> <高齢者総合機能評価(CGA)> <AIを使った簡易CGA基本チェックリストの作成> <どのような臨床現場で必要とされているのか> 1.医療とくに入院が必要とされる場合 入院時から退院支援にいたるまでQOLアセスメントツールとして利用 2.外来診療 3.介護施設(特養、老健など) 施設入所者の生活機能の評価に利用しケアプランの策定などに利用 4.在宅医療・訪問診療 多職種連携を図る上でもケアプランの策定に利用 5.リハビリテーション(回復期、生活期) リハビリの目標設

康弘 若菜
8月9日読了時間: 5分


地域独自のフレイルチェックシートを作る③
ここからは質問票の作成について具体的にお話ししたいと思います。和楽健美プロジェクトで実施する事業の対象者は、地元大多喜駅を中心として町内に住む高齢者、同地域を生活圏として大多喜駅から半径20㎞圏内の市町村在住の高齢者としました。 このプロジェクトで使用するチャックシートは対象集団の中で利用しうる、あくまで個人レベルでの使用目的となります。大規模データを集めた研究目的用ではないため、その精度や正確性を厳密に定めたものではありません。しかし同地域の居住者を治療する歯科医師として、日常診療に利用するのに耐えうる程度の精度や正確性を持たせ、地域独自の生活機能のチェックができる質問票として医学的な根拠で裏付けることは大きな意義があることと思います。 <数値化のルール> ・3段階評価 点数が高い方が良好な状態であることを示す ・身体、精神、咀嚼、発音、嚥下、社会参加といった領域ごとにそれぞれ3問づつ配置すること <合計点と各領域> ・質問のカテゴリーはそれぞれ身体、精神、咀嚼、咀嚼、発音、嚥下、社会参加といった領域ごとに点数をつけて、参加者ごとのフレイ

康弘 若菜
8月6日読了時間: 4分


地域独自のフレイルチェックシートを作る②
フレイルをよく識別しうる質問票はどのように設計すべきか?アンケートのような質的なデータを統計的に分析しつつ、その精度を確かめることが、まず質問票を作るにあたり望まれます。 手順としては、過去に利用された健康関連QOL評価項目をピックアップし、オーラルフレイルをよく表出しうる質問票を独自に作成することから始めます。 質問票の目的としては、フレイルやオーラルフレイルの判別と地域高齢者のフレイルに関連した健康状態を分析することです。 統計的な分析といっても、私自身大学の付属病院で研究を行っていたころとは違い、その分析手法もだいぶ進化してきました。前回お伝えしたように、以前はアンケート調査の分析といえば日本で開発された数量化理論全盛の時代だったのですが、世界的には代替の分析手法が標準となり多くのジャーナルへ掲載されるようになりました。 <数量化理論の考え方をどの手法に置き換えて行うべきか> 自分の中ではアンケート調査の分析=数量化理論の利用と対のように考えているような時代に研究活動を行ってきました。ここでは分析手法そのものをいかに変えるべきか、大雑把

康弘 若菜
8月5日読了時間: 2分


高齢者支援のブログで学ぶ新しい視点
高齢者の方々が安心して暮らせる社会をつくるためには、福祉活動の現場から学ぶことが多くあります。私自身、日々の活動を通じて感じるのは、単に支援を提供するだけでなく、高齢者の尊厳を守りながら健康と活力を支えることの大切さです。今回は、私が運営する高齢者福祉活動ブログで得た新しい視点をもとに、皆さまに役立つ情報をお伝えしたいと思います。 高齢者支援のブログから見える現場のリアル 高齢者支援のブログは、現場での具体的な取り組みや成功例、課題をリアルに伝えてくれます。例えば、地域のサロン活動や訪問介護の様子、認知症ケアの工夫など、実際の声が集まることで、支援の質を高めるヒントが得られます。 具体的な事例紹介:ある地域で始まった「おしゃべりカフェ」が、高齢者の孤立感を和らげ、認知機能の維持に役立っている話。 課題の共有:介護人材不足や家族介護者の負担増加といった現状の問題点。 解決策の提案:ICTを活用した見守りサービスや、地域ボランティアの育成方法。 これらの情報は、現場で働く方々だけでなく、地域住民や行政関係者にも大いに参考になるでしょう。 eye-le

康弘 若菜
8月4日読了時間: 4分


地域独自のフレイルチェックシートを作る①
健康関連QOL評価指標が病気の治療効果を示すアウトカムとして活用されていると同時に、その用途は高齢者や要介護者のフレイル・オーラルフレイル診断にまで広がりつつあります。その再現性や精度は多くの論文の中でまだまだ不十分ではありますが実証されつつあります。 質問票に代表される健康関連QOL評価法は研究用途に開発されたものが多く、自分のような開業歯科医が日常臨床や地域医療の活動で使うには少々困難なものばかりです。 さらに地元住民の年齢構成と使用目的などを考えると、独自に質問票を設計し統計学的手法で検討を加えながらその精度を高める工夫をしたほうが、地域住民や患者さんにとって利益が大きいのではないかと考えました。 <質問票の要件> ・地域高齢者に利用する汎用性の高い質問票 ・簡易的である ・質問数が少なくて意味が分かりやすい ・再現性が高い ・安価である 全身状態すべてを網羅することはできませんが、これらを考慮した質問項目を組み込み、さらに数値化することで質問票の正確性や精度を検証することができるかもしれません。 <質問票の特徴> ・各カテゴリーを数

康弘 若菜
8月2日読了時間: 2分


地域の福祉イベント情報を効率的に収集する方法
地域の福祉イベントは、高齢者の方々や介護・福祉関係者にとって、健康や生活の質を向上させる大切な機会です。和楽健美プロジェクトの一環として、地域社会に貢献するためにも、こうしたイベント情報を効率よく集めることが求められています。今回は、私が実践している福祉イベント情報の収集方法を丁寧にご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。 地域の福祉イベント情報を得るための基本的な方法 まずは、地域の福祉イベント情報を得るための基本的な方法を押さえましょう。情報収集の第一歩は、信頼できる情報源を知ることです。 自治体の公式ウェブサイト 多くの市区町村では、福祉関連のイベント情報を公式サイトで公開しています。定期的にチェックすることで、最新の情報を逃さずに済みます。 地域の福祉センターや公民館 直接訪問したり、電話で問い合わせたりすることで、紙のチラシやパンフレットを入手できます。地域密着の情報が多く、参加しやすいイベントが見つかります。 福祉関連の団体やNPOのニュースレター メールマガジンや郵送でイベント案内を受け取れる場合があります。

康弘 若菜
7月28日読了時間: 4分


MNA-SFによる栄養状態の評価
MNA-SFの概要 MNA-SFは、6つの質問項目から構成されるスクリーニングツールです。これにより、低栄養を見つけ出すことができます。以下に各質問項目を示します。 過去3か月間の食事量の減少 消化器症状があり食欲不振、咀嚼・嚥下困難により食事量が減った場合、0-2点を付与します。 体重減少 体重が3㎏以上減少した場合は0点、1-3㎏の減少は2点、減少なしは3点です。 移動能力 寝たきりや車いす常時使用は0点、屋内移動可能は1点、自立して外出可能は2点です。 精神的ストレスまたは急性疾患の有無 ストレスや急性疾患がある場合は0点、ない場合は2点です。 認知機能・精神的問題 認知症や精神症状の有無により0-2点で評価します。 Body Mass Index(BMI)またはふくらはぎ周囲長 立位で身長体重が測定できない場合は、ふくらはぎ周囲長で評価します。ふくらはぎ周囲長が31㎝以上は2点、未満は0点です。 結果の解釈 6つの評価項目から得られた得点を合計し、栄養状態を3段階で判断します。12点以上で栄養状態は良好、8-12点で「At

康弘 若菜
7月23日読了時間: 2分


地域の高齢者支援活動が地域社会に与える影響
高齢化が進む現代社会において、地域の高齢者支援活動はますます重要な役割を果たしています。私たちが住む地域で高齢者の方々が安心して暮らせる環境を整えることは、単に福祉の問題だけでなく、地域全体の活力や絆を深めることにもつながります。この記事では、地域の高齢者支援活動がどのように地域社会に影響を与えているのか、具体的な事例や効果を交えながら丁寧に解説いたします。 地域の高齢者支援活動の現状と役割 地域の高齢者支援活動は、介護や医療だけでなく、生活支援や交流の場づくりなど多岐にわたります。例えば、買い物支援や見守り活動、趣味や体操の教室など、日常生活の質を向上させる取り組みが増えています。これらの活動は、高齢者の孤立を防ぎ、心身の健康維持に寄与しています。 また、地域のボランティアや自治体、福祉団体が連携して活動を行うことで、支援の幅が広がり、よりきめ細やかなサービス提供が可能になります。こうした取り組みは、地域の安全・安心の基盤を作るとともに、世代間交流の促進にもつながっています。 Eye-level view of a community cent

康弘 若菜
7月23日読了時間: 5分


口の健康でQOLを上げる③
今回は健康関連QOLと口腔の健康について、もう少し掘り下げてご説明いたします。健康関連QOLとは、対象となる人の身体の状態や心の状態、社会的なつながりなどを総合的に表す指標です。 健康な人や患者さんがそれぞれの健康状態を把握したり、地域集団で利用した場合には地域医療政策に反映したり、医療福祉関係者だけでなく行政担当者まで広く使われています。この健康関連QOLとはどのようなものか?また口腔の健康との関連について簡単にご説明いたします。 目次 <健康関連QOLの概念> <分類> ◇測定の尺度による分類 1.プロファイル型利点と欠点 2.インデックス型利点と欠点 ◇利用目的による分類 <口腔の健康と健康関連QOLー文献紹介> ◇要旨 <健康関連QOLの概念> 健康状態がその人の生活や心理状態あるいは社会環境に与えている影響について、エビデンスに基づいた指標を用いて客観的にとらえるものが健康関連QOLの概念です。 健康関連QOLを直感的に示した概念図が、厚生労働省の研究班による公表資料の中から見つけました。健康関連および口腔関連QOLが核となり、生

康弘 若菜
7月20日読了時間: 7分


口の健康でQOLを上げる②
前回は口腔関連QOLの概念をご説明させていただきました。その続きとして、口腔関連QOLは全身の健康にどのような影響を及ぼしているか、もう少し詳しく見てみます。 全身の健康を評価する尺度として、SF-8を取り上げた文献があります。この内容を一部ご紹介します。 ↓ ↓ ↓ 口腔関連QOL評価についてーその意義とベースライン調査の概要 J Health Care Dent. 2006; 8: 51-60 目次 <SF-36/SF-8> <口腔関連QOL> <調査のまとめ> <SF-36/SF-8> この文献に書かれている全身の健康のQOL尺度として、SF-8が使われています。このSF-8はSF-36の短縮版として開発され、世界中で利用されています。ただしライセンス登録が必要で有料となります。 健康関連QOLを測定する尺度は包括的尺度と疾患特異的尺度に分類されますが、SF-8は包括的尺度として分類されます。 文献の中ではSF-8の特徴を以下のように説明しています。 ①健康関連QOLを測定する多次元のプロファイル型包括的尺度である。...

康弘 若菜
7月19日読了時間: 3分


口の健康でQOLを上げる①
咀嚼や嚥下あるいは発音といった口腔機能は、審美性を含めて社会生活に大きな影響を及ぼします。超高齢化社会において高齢者の健康寿命を延ばし、いくつになっても自立した社会生活を送るためには、口腔機能を維持することの重要性は社会課題となってきました。 従来から病気の治療効果を判定する時、医療者中心の評価判定が行われてきましたが、近年の疫学研究の発達により「患者自身による主観的評価」といったさまざまな指標が生み出され、この主観的指標は客観的指標と組み合わせて治療効果を判定し医療行為につなげたり、健康度を測定するといった場面で利用されています。 QOLや患者満足度といった、数値化しにくい指標にエビデンスを持たせる方法というのは少々難解で数学的な理論の基づくものですが、筆者の出来る範囲で可能な限り簡単にご説明いたします。しばらくの間どうかお付き合いください。 目次 <口腔関連QOLとは> ◇ 健康関連QOL ◇ 口腔関連QOL <代表的な口腔関連QOL尺度> <口腔関連QOL尺度の目指すところ> <口腔関連QOLとは> ◇ 健康関連QOL...

康弘 若菜
7月18日読了時間: 4分


高齢者福祉ブログのおすすめとその活用法
高齢者の皆さまが安心して暮らせる社会をつくるためには、福祉活動の情報共有が欠かせません。私自身も日々、地域の高齢者支援に携わる中で、情報発信の重要性を強く感じています。そこで今回は、高齢者福祉ブログのおすすめポイントと、その活用法について丁寧にご紹介いたします。ブログを通じて、より多くの方に役立つ情報を届ける方法を一緒に考えてみましょう。 高齢者福祉ブログの魅力と役割 高齢者福祉ブログは、地域の福祉活動や介護サービス、健康維持のヒントなどを分かりやすく伝えるメディアです。私が特に感じる魅力は、以下の3点です。 情報の即時性 新しい制度やイベント情報をすぐに発信できるため、読者が最新の情報を得やすいです。 双方向のコミュニケーション コメント欄やSNS連携で、読者の声を直接聞けることが多く、ニーズに応じた内容に改善できます。 地域密着の情報発信 地域の特性や課題に合わせた情報を提供できるため、実際の生活に役立つ内容が多いです。 例えば、地域の介護予防教室の開催案内や、認知症ケアの具体的な方法を紹介する記事は、多くの方に喜ばれていま

康弘 若菜
7月14日読了時間: 4分


高齢者の健康状態を理解するための評価とは
高齢者は複数の病気を抱えていたり、全身の諸臓器の機能が低下する老年症候群と言われるような特有の全身症状が見れれることが多いです。医療従事者は高齢者の全身状態を把握し、多職種が情報を共有しながら治療やケアを行う必要があります。 そのような包括的な視点から一つの評価ツールとして利用されているのが、高齢者総合機能評価(CGA)と呼ばれるものです。 高齢者総合機能評価(CGA)は患っている病気の評価に加え、ADL(日常生活活動度)や認知機能さらには社会的背景などを含めて総合的かつ系統的な評価法と考えられます。 長寿医療研究開発費「高齢者総合機能評価(CGA)ガイドライン作成研究」研究班、日本老年医学会、国立長寿医療研究センターによる、高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024年版が、日本老年医学会のサイトから無料公開されています。その一部を抜粋して記載させていただきます。 目次 <CGAの代表的な評価ツール> <CGAの要素> まとめ <CGAの代表的な評価ツール> 1.スクリーニング 基本チェックリスト CGA7など

康弘 若菜
7月12日読了時間: 3分


地域の福祉活動で高齢者福祉活動に貢献する方法
高齢化が進む現代社会において、地域の福祉活動はますます重要な役割を果たしています。特に高齢者の方々が安心して暮らせる環境づくりは、私たち一人ひとりの手で支えていくべき課題です。この記事では、地域の福祉活動を通じて高齢者の生活を豊かにし、地域社会に貢献する具体的な方法について丁寧にご紹介いたします。 地域の福祉活動とは何か 地域の福祉活動とは、地域に住む人々が協力して、生活の質を向上させるためのさまざまな取り組みを指します。特に高齢者の方々に対しては、健康維持や孤立防止、生活支援など多岐にわたる支援が求められます。 具体的には、以下のような活動が挙げられます。 見守り活動や声かけ 介護予防教室の開催 食事や買い物の支援 趣味や交流の場の提供 これらの活動は、地域のボランティアや福祉団体、行政が連携して行うことが多いです。私たちも身近なところから参加しやすい活動を見つけて、積極的に関わることが大切です。 Eye-level view of a community center with elderly people participating in

康弘 若菜
7月12日読了時間: 5分


歯科医だから見える老いのサイン⑧ーフレイル指数とフレイルアセスメント
フレイルの診断と評価について、このサイトでも複数回にわたりご説明させていただきました。フレイルに対して関心を高め予防や早期発見に努めること、もしフレイルが進んでいるならば、その進行を止めることが何より重要です。 しかし年齢が進むと、さまざまな病気や外傷と向き合わねばならない時があります。麻酔を行い外科手術を行う場合や、抜歯や切開など歯科の観血処置を行う場合など、フレイルが進行した体に多かれ少なかれ侵襲を与える場合があります。そのような時に一定の基準をもってフレイルを評価することは、治療を行う医師や歯科医師にとって大切な診断情報の一つとなります。多職種連携により治療効果を最大限に高めるためにも、その専門用語に触れてみたいと思います。 目次 <フレイルアセスメントー評価> ◇ 意義 ◇ 手術後のアウトカムの改善 <外科手術のリスク評価> ◇ 米国外科学会の外科的質向上プログラムACSーNSQIP ◇ 術後の機能回復に向けて <フレイルアセスメントー評価> ◇ 意義 ここで言うところの意義とは、あくまで外科処置や歯科での観血処置など、体に侵襲を与え

康弘 若菜
7月9日読了時間: 3分


新しい糖尿病・肥満症治療薬の件
最近話題となっている2型糖尿病治療薬マンジャロの件で、興味ある記事を見つけました。マンジャロに代表されるGLP-1治療薬は小腸から分泌されるホルモンで、膵臓に作用し血糖値が高い時にインシュリンの分泌を促す作用があります。この作用をGLP-1受容体作動薬として利用することで、強力な血糖改善効果や体重減少効果といった作用に期待して糖尿病治療薬として使われています。 世界的なマーケッティングリサーチ会社イプソスのデータに基づいて、社会情勢をデータで読み解くサイトを運営しております、本川裕先生「社会実情データ図録」の記事内容を抜粋しました。医療に限らずさまざまな分野においてデータを集め分析する仕事を行う時には、集めたデータに潜む社会実情を背景に汲んだ分析が大事であることを、本川先生のサイトから学ぶことができると思います。ぜひご一読ください。 目次 <GLP-1治療薬の情報ルートは?> <肥満が深刻な国ほどGLP-1治療薬を知っている> <GLP-1治療薬の周知度の国際比較> <GLP-1治療薬の情報ルートは?> 情報流通ルートの年齢差(イプソス社)

康弘 若菜
7月7日読了時間: 3分
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