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高齢者の健康状態を理解するための評価とは

  • 執筆者の写真: 康弘 若菜
    康弘 若菜
  • 7月12日
  • 読了時間: 3分

 高齢者は複数の病気を抱えていたり、全身の諸臓器の機能が低下する老年症候群と言われるような特有の全身症状が見れれることが多いです。医療従事者は高齢者の全身状態を把握し、多職種が情報を共有しながら治療やケアを行う必要があります。

 そのような包括的な視点から一つの評価ツールとして利用されているのが、高齢者総合機能評価(CGA)と呼ばれるものです。

 高齢者総合機能評価(CGA)は患っている病気の評価に加え、ADL(日常生活活動度)や認知機能さらには社会的背景などを含めて総合的かつ系統的な評価法と考えられます。


 長寿医療研究開発費「高齢者総合機能評価(CGA)ガイドライン作成研究」研究班、日本老年医学会、国立長寿医療研究センターによる、高齢者総合機能評価(CGA)に基づく診療・ケアガイドライン2024年版が、日本老年医学会のサイトから無料公開されています。その一部を抜粋して記載させていただきます。




目次

<CGAの代表的な評価ツール>

<CGAの要素>

まとめ



<CGAの代表的な評価ツール>

1.スクリーニング
 基本チェックリスト
 CGA7など
2.日常生活活動度(ADL)
 基本的ADL:Brthel Index
 手段的ADL:Lowton's IADL
 老研式活動能力指標
3.認知機能
 Mini-mental State Examination(MMSE)
 改訂長谷川式知能評価スケール(HDS-R)
 DASC-21
 ABC認知スケール
4.気分・意欲・QOL
 Geriatric Depression Scale(GDS)
 意欲の指標(Vitarity Index)
 QOL:Euro QOL(EQ-5D)、SF-36、SF-8など
5.社会的要素・背景
 要介護認定、家族関係、自宅環境、財産など
 Lubben Social Network Scale-6(LSNS-6)
6.フレイル
 簡易フレイルインデックス
 基本チェックリスト
 後期高齢者の質問票
 日本版Cardiovascular Health Study(J-CHS)基準など
7.栄養
 Malnutrition Universal Screening Tool(MUST)
 Mini Nutritional Assessment(MNA)など

*これらの評価ツールの詳細は、日本老年医学会のサイト内で全文掲載されています。

 

 ↓ ↓ ↓





<CGAの要素>

 このガイドラインでは基本的・手段的ADL、QOL、社会的要素、 フレイル/栄養の各分野のクリニカルクエスチョン(CQ)を設定し、システマティックレビューによりエビデンスレベルを求め、推奨度(推奨の強さ)を定めているという記載がありました。

 これら評価ツールを利用することで、どういった支援が一番必要とされているか?支援の優先度を把握することができます。また多職種連携を図る上でも、客観的な情報を共有することができるようになります。


まとめ 

 CGAは個人のケア対策をはじめ、地域で行う高齢者のフレイル予防や健康増進のための地域ケア対策、在宅ケアのプランニングなどさまざまな領域で有効活用されています。栄養状態の改善に向けて、フレイルやオーラルフレイル予防への介入の方向性が、より明確に示されることでしょう。


次に続く


 

 

 
 
 

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