地域独自のフレイルチェックシートを作る②
- 康弘 若菜

- 8月5日
- 読了時間: 2分

フレイルをよく識別しうる質問票はどのように設計すべきか?アンケートのような質的なデータを統計的に分析しつつ、その精度を確かめることが、まず質問票を作るにあたり望まれます。 手順としては、過去に利用された健康関連QOL評価項目をピックアップし、オーラルフレイルをよく表出しうる質問票を独自に作成することから始めます。 質問票の目的としては、フレイルやオーラルフレイルの判別と地域高齢者のフレイルに関連した健康状態を分析することです。
統計的な分析といっても、私自身大学の付属病院で研究を行っていたころとは違い、その分析手法もだいぶ進化してきました。前回お伝えしたように、以前はアンケート調査の分析といえば日本で開発された数量化理論全盛の時代だったのですが、世界的には代替の分析手法が標準となり多くのジャーナルへ掲載されるようになりました。
<数量化理論の考え方をどの手法に置き換えて行うべきか>
自分の中ではアンケート調査の分析=数量化理論の利用と対のように考えているような時代に研究活動を行ってきました。ここでは分析手法そのものをいかに変えるべきか、大雑把に書かせていただきます。
1.質問項目のカテゴリーデータの数値化
フレイル・オーラルフレイルを判別することが目的であれば、はい=1、いいえ=0といったシンプルな回答を得ることができます。また、よくある=3、ときどき=2、ない=1といった頻度、さらには可能=3、難しい=2、不可能=1といった3段階の評価を数値化することも念頭に置きます。
2.予測や判別
対象集団の中からフレイル・オーラルフレイルの判別を行うことや、地域高齢者の限られた集団の中で、将来的に追跡調査を行うことである程度病気の予測に耐えうるものかどうか、質問票へ組み込む必要もあると考えます。
3.各カテゴリー相互の関係や集団の配置
質問項目の間にどのような関係がみられるか、それらがフレイル・オーラルフレイルを判別する指標となりうるかどうかを考えます。さらに対象となった集団が、統計学的に作られた多次元空間の中でいかに配置されているのか、視覚的かつ直感的に分かれば分析に役立つものと考えます。
この記事ではフレイルチェックシートを作成するにあたりどのような分析を行うべきか、概論として書かせていただきました。次回はもう少し具体的な方法論について書かせていただきます。



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