MNA-SFによる栄養状態の評価
- 康弘 若菜

- 7月23日
- 読了時間: 2分
更新日:8月3日
MNA-SFの概要
MNA-SFは、6つの質問項目から構成されるスクリーニングツールです。これにより、低栄養を見つけ出すことができます。以下に各質問項目を示します。
過去3か月間の食事量の減少
消化器症状があり食欲不振、咀嚼・嚥下困難により食事量が減った場合、0-2点を付与します。
体重減少
体重が3㎏以上減少した場合は0点、1-3㎏の減少は2点、減少なしは3点です。
移動能力
寝たきりや車いす常時使用は0点、屋内移動可能は1点、自立して外出可能は2点です。
精神的ストレスまたは急性疾患の有無
ストレスや急性疾患がある場合は0点、ない場合は2点です。
認知機能・精神的問題
認知症や精神症状の有無により0-2点で評価します。
Body Mass Index(BMI)またはふくらはぎ周囲長
立位で身長体重が測定できない場合は、ふくらはぎ周囲長で評価します。ふくらはぎ周囲長が31㎝以上は2点、未満は0点です。
結果の解釈
6つの評価項目から得られた得点を合計し、栄養状態を3段階で判断します。12点以上で栄養状態は良好、8-12点で「At risk」、7点以下で低栄養と判断されます。
MNA-SFは評価法として感度が高く、栄養状態の低下を早期に検出しやすい特徴があります。何より簡単に応用できるため、高齢者のフレイルの兆候をいち早くとらえるスクリーニング法とされています。
ただし、スクリーニング法としての感度が高いことは、すべてに好都合とは限りません。特にBMIやふくらはぎ周囲長を参考にするため、個人差が結果に大きく影響します。そのため、臨床では一つの評価法に偏るのではなく、一人ひとりの個人差に応じた栄養ケアを実施する必要があります。
栄養ケアの具体的手法については、ここでは割愛させていただきます。専門書や専門分野のサイトをぜひ参考にしてください。
実用性
MNA-SFは比較的短時間で実施できます。特にBMIの測定ができない場合は、ふくらはぎ周囲長で代用可能です。また、項目には身体機能を反映した移動能力や認知機能、精神的問題をとらえたものが含まれています。これにより、高齢者施設の入所者や介護、看護の臨床で広く利用されています。
当サイトが目指している地域の高齢者に行うフレイル予防の問診票としても、十分利用可能な評価法の一つだと考えています。
まとめ
MNA-SFは、栄養状態を評価するための有効なツールです。高齢者の健康を守るために、ぜひこのスクリーニング法を活用してください。
ネスレ栄養ネットのサイトでは、さまざまなスクリーニングツールが用意されています。こちらをぜひご訪問ください。
次に続く



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