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からだの疾病の克服にはメンタルヘルスも考えるべき

  • 執筆者の写真: 康弘 若菜
    康弘 若菜
  • 6月26日
  • 読了時間: 2分

 



 人口動態統計によると令和7年(2025年)の主な死因の構成割合は、悪性新生物(腫瘍)23.8%、心血管疾患(高血圧症を除く)13.9%、老衰13.5%、脳血管疾患6.3%、肺炎5.3%、誤嚥性肺炎4.1%となっています。


令和7年主な死因の構成割合
令和7年主な死因の構成割合

 死因別死亡率(人口10万対)の年次推移をみると、悪性新生物や心血管疾患による死亡率はやや下方へ向いたとはいえ、依然として高いまま推移していますが、脳血管疾患の死亡率は低下している傾向にあります。それに比較して、長寿社会を迎えた背景により老衰による死亡率が上昇していること、平成20年以降やや低下傾向であった肺炎による死亡率は、令和元年以降では上昇してきているのが特徴です。

 

 医療水準が他国に比べて高く、医療機関を受診するまでのインフラも世界でTOPレベルの日本ですので、三大疾病といわれている悪性腫瘍、心血管疾患、脳血管疾患の死亡率は低下する傾向にあります。しかし老衰や肺炎、誤嚥性肺炎など高齢者に特徴的にみられる疾病による死亡率は、横ばいかやや増加傾向にあります。


死因別死亡率の年次推移
死因別死亡率の年次推移


 それでは他国ではどのような状況となっているのでしょうか?比較をするのにあたり、本川裕先生「社会実情データ図録」の情報を参考にさせていただきました。

 データは健康問題を複数回答で選ばせた調査結果となっています。(本川氏のサイトより)回答率は下の図表のようになっています。


健康問題への各国の回答率
健康問題への各国の回答率

 新型コロナウイルス感染症が世界的に蔓延していた時期を除いて、2018年にはがん、肥満、メンタルヘルスの順で高い割合で回答されていましたが、2025年には、メンタルヘルス面の問題が大きく浮上しています。


 

各国健康問題の推移
各国健康問題の推移

 

世界の健康問題の解答率
世界の健康問題の解答率

 


 本川氏は記事の中で、国際的にも三大疾病は次第に克服されているのに対して、メンタルヘルスが近年大きく浮上していることを取り上げ、「からだの疾病の克服や生活習慣の改善に比べて、精神面での改善は難しいこと」「病気をともないながらの生活習慣の改善が、メンタルヘルスの問題を引き起こしている一因となっているのではないか?」と考察されています。


 タバコやアルコールなど、生活習慣の改善には少なからず強い精神力がともないます。それを示唆しているデータなのではないかと考えます。生活習慣の改善を強く求める予防衛生上の指導管理も、本人の精神的な負担が大きくならないよう指導に配慮しなければならないでしょう。



 
 
 

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