高齢者とは何歳?ーその定義とは
- 康弘 若菜

- 6月10日
- 読了時間: 2分

2025年、世界保健機構(WHO)が発表した世界保健統計によれば、日本人男性の平均寿命は81.7歳、女性の平均寿命は87.2歳と、男性は世界で2位、女性は世界で1位と世界中でもっとも長寿の国であることが報告されました。長寿化の流れはやや横ばいとなりましたが、90歳あるいは100歳を超えた方々を見かけることが、珍しくない時代になったことを日々実感しています。
平均寿命:0歳児の平均余命と定義されています。「今年生まれた子が何歳まで生きるか?」を予想した期待値(厳密には平均値ではありません)です。0歳の平均余命とは、各年齢の死亡率をもとに10万人の0歳児が何歳まで生きられるのか、シミュレーションしたものと言えます。この結果から生命表(簡易と完全)が作られることになります。詳しくは専門書等を参考にしてください。
高齢者とは何歳以上のことか?その時々の時代背景や国ごとに定義が異なりますが、WHOは65歳以上を高齢者と定めています。日本では、社会保険制度を定める上では65歳から74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と定義しています。しかし現在の65歳以上の方々は以前と比べて、運動や認識力など生理機能は暦年齢に対して格段に向上し、65歳といってもはるかに若く見える方々が増えてきています。さらには治療や介護の現場に訪れる患者さんや利用者さんの中には、90歳を超えてもほとんど自力で生活できる高齢の方も見かけることが多くなりました。
そのような社会背景や生活環境の変化に対応して、日本老年学会と日本老年医学会は合同のワーキンググループを立ち上げ、別の定義を提言しています。
<公益財団法人長寿科学振興財団のサイト>から、図表を抜粋させていただきます。現行の高齢者の定義と提言内容が、とても分かりやすく書かれています。ぜひ参考にしてください。

このワーキンググループによる提言は、暦年齢ではなく医療や社会的支援の必要性が高い集団を特定することに着目しています。老年医学的さらには社会科学的な見地から高齢者を定義していることが特徴です。
このワーキンググループによる最新の報告書は、PDFで全文閲覧することが可能です。
高齢者の運動・生理機能の若返りは、健康寿命の延伸という形で表れています。われわれ医療に携わるものとしては、この傾向を持続的なものとすることで健康で自立した生活を送るこのとできる高齢者や超高齢者を増やすことに、意義があるのではないでしょうか。
ー次回は健康寿命についてー

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