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令和8年度 いすみ市で行われた「つながる介護フェア」へ参加

執筆者の写真: 康弘 若菜
康弘 若菜
7 分前
読了時間: 3分

 令和8年10月11日(日)千葉県いすみ市にて、いすみ市介護事業者連絡協議会の主催による「つながる介護フェア」が岬公民館にて行われました。この連絡協議会では、介護事業者や高齢者福祉関連職種など専門家のための研修会だけでなく、市内で在宅介護を行っているご家庭の皆様や、これから介護が始まり不安な気持ちを持っている皆様に向けて、相談会や介護用具の説明会を通じて、支援をしていく試みの一つです。


 今年は地元の夷隅郡市歯科医師会の協力のもと、摂食嚥下リハビリテーション分野で高名な、植田耕一郎先生(日本大学歯学部摂食機能療法学講座 特任教授)をお迎えし講演会を

開催しました。


 いつでもおいしく、楽しく、美しく 摂食機能の実力

 ~免疫力向上のための口腔ケアと超高齢化社会の健康~


 東京都リハビリテーション病院にて摂食嚥下リハビリテーションに携わってきた植田先生のご経験から、食べる機能の障害つまり摂食機能障害をどのように理解しその回復に努めるべきか?医療者としてだけでなく一人の個人として障害を抱えた方々に、どのように接してあげるべきか、これからの在宅介護の方向性を見据えた貴重なアドバイスをいただきました。その中でいくつか心に残った内容を記載したいと思います。




1.体の声を聴くこと

 自分の体はご本人が一番よく理解している。だから医療介護者も介護される側と同様に、それぞれの病気や障害による不都合と上手に向き合って、快適に過ごすための手助けを行い、最善の状態へ導いていくのが理想。とくに歯科については歯の治療を行うことだけが最善とは限らない。介護される方々の生活の質を高めるためのリハビリテーションを行う理念が必要。それが摂食嚥下リハビリテーションである。


2.免疫力向上の提案

 健康であるために、唾液分泌を促進させて口腔内を清潔に保つことが免疫力向上につながる。さらには嚥下に関連する口のストレッチやうがい等を行うことも免疫力向上につながる。腹式呼吸(丹田呼吸)の学習や東洋医学的に体を捻転させる運動をとらえた甩手(すわいしょう)と呼ばれている運動リハビリテーション、経絡叩打法なども紹介。


3.21世紀の健康観

 寿命が延びても老いは必ず訪れる。健康に対する定義も寿命の延伸と共に変わりつつある。近年孤独死がクローズアップされているが、本人にとっては、孤独であることが必ずしも悪いことではないかもしれない。独居でどんなに体が不自由になっても、忘れっぽくなっても住み慣れた自宅で自分らしく暮らせるように、周囲が援助できる社会環境を整備することが望まれる。



 「どんな時でも機嫌がよく穏やかに生活することこそ、免疫力を高め自然治癒力を発揮する源となるのでは?人によって健康の在り方が違うように、介護される方々の生活の希望がどこにあるのか千差万別であるため、介護福祉従事者もそういった方々の背景や考え方を聞き取って尊重しなければならない・・・」


 講演会では社会と健康観が変わっていくとともに、介護福祉とくに在宅介護で要求される歯科医師の役割も変化するだろうとお話しされました。自分も一歯科医師としてまた看取り医療の現場で歯科診療に身を置く一人として、考えさせられる講演内容でした。やさしさや笑顔を支えられる医療こそ、これからの時代に本当に必要とされる医療だと感じました。


 


 
 
 

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