top of page

フレイルと老年症候群

執筆者の写真: 康弘 若菜
康弘 若菜
9月10日
読了時間: 2分

 高齢者はフレイルを背景としてさまざまな症状が現れます。

「原因はさまざまであるが、放置するとQOLやADLを阻害する、高齢者に頻度高くみられる一連の症状・徴候」を指したものが、老年症候群と呼ばれています。

 高齢者の特徴として、以下のような状態が高い頻度で現れます。



<フレイルな高齢者の特徴>

1.各種臓器や器官の機能低下

2.複数の慢性疾患を有している

3.急性期に合併症が出現しやすい

4.精神・神経症状が出現しやすい

5.体液バランスが崩れやすい

6.薬物有害事象が生じやすい

7.免疫、栄養状態が低下しやすい

8.療養状況の影響を受けやすい

9.ADLが低下しやすく要介護状態に陥りやすい

10.日常生活を阻害する心身の要因(老年症候群)

(大内尉義ほか編:新老年学第3版より一部改変)


 高齢者特有の加齢による身体精神的変化に加え、フレイルがさまざまな臓器・器官で複合して進行するため、老年症候群として出現する症状は多岐にわたり、その原因を特定することはとても難しいとされています。

 上述した理由から、老年症候群は症状・徴候に関して厳密な定義はありませんが、フレイルの表現型として捉えるべきとする専門家も少なくありません。



 <老年症候群の症候>

・摂食嚥下障害

・体重減少

・関節・体の痛み

・圧迫骨折

・歩行障害・転倒

・易感染性

・認知機能障害

・うつ

・せん妄

・頻尿・失禁

・便秘

・難聴

・視力障害

・めまい

・筋骨格系の廃用性委縮 など


 摂食機能障害や体重減少にみられる消化器系の問題、転倒などのリスク、さらには認知機能障害やうつなど、より深刻な障害を作るきっかけとなるのがフレイルの進行です。複数の病気を抱えた高齢者を在宅で支える医療介護従事者は、とくにこれらの症状への理解に加え多職種にわたる連携と協力が求められます。

 
 
 

コメント


bottom of page